1990年に制定された「剥落による災害防止のためのタイル外壁、モルタル塗り外壁診断指針(国交省建築技術審査委員会・外壁タイル等落下物対策委員会)」に基づき、建物所有者または管理者が定期診断をしなければなりません。また、2008年には、建築基準法が改正され、建物の外壁タイルに関して定期報告制度による点検内容が厳格化されました。
タイルの剥落によって事故が発生した場合には、建物所有者及び管理者の責任が問われるケースも想定されます。
サーモグラフィーを用いると、建物の状態を視覚化し把握することができます。また、打診調査・超音波調査と併用することで、より精密に欠陥部を特定することができ、確実な補修工事が可能となります。サーモグラフィー調査は、仮設足場の設置が不要であるケースが多く、経済的で、調査・診断は通常通りに建物を使用したまま実施できるため、オーナー・ユーザーの皆様への影響を最小限に止められます。
なお、サーモグラフィー調査は「非破壊検査」ですので、除去・復旧工事は不要です。
▲木造2×4住宅間柱状況 |
▲木造の間柱,筋交いの画像 |
▲木造の間柱,筋交いの画像 |
▲クリート打設時の コールドジョイント |
サーモグラフィー(赤外線熱画像装置)とは、通常人間の目には見えない赤外線放射エネルギーを検出・分析し、対象物の温度分布を可視化することができる装置です。赤外線技術は、ミサイル探知や暗視スコープなどの特殊軍事技術として開発が進められてきましたが、現在は建物調査・診断を始め、医療、精密機器の品質監視、自然観測などの様々な分野で応用されています。弊社で使用しているサーモグラフィー(NECアビオ赤外線テクノロジー株式会社製)は、東京大学・早稲田大学を始めとする教育・研究機関や新東京国際空港の検疫所などでも使用されている国内シェアトップのアドバンストサーモ最高峰モデルです。
※建物の構造により調査が行えない場合もございます。詳細についてはお問い合わせ下さい。
▲施工前 |
▲施工後 |
浮いたタイルを撤去し、貼替えを行いました。壁クラックの防水処理、シーリング打替え、塗装塗替え、石張りへの変更、手摺の取替えにより、ビルの外観が見違えるようになりました。また、的確な補修工事はビルの長寿命化や資産価値の向上にも繋がります。
▲施工前 |
▲施工後 |
剥落寸前のタイルを撤去し、貼替えを行いました。壁クラックの防水処理、シーリング打替えにより、第三者災害を未然に防ぐ事ができます。また、結晶化ガラス建材が新設され、外観がグレードアップされました。